宇宙戦争

以下、ネタバレ。

  • 主人公がコンテナの積み下ろしの名人である理由って何かあったんだっけ?
  • 主人公だけが機転を利かせて走ることができる車をゲットする必要はあるの? (暴徒に襲われる車を内側から見せた方が映画として面白いというのはあるかも)
  • ティム・ロビンス(狂い気味で殺され役といえばこの人、ということになるのか)を殺す意味(というか主人公がそれを子供に見聞きさせないいいお父さんであることを見せる意味)はあるの?
  • 主人公がマシーンを手榴弾で壊す必要はあるの? (軍人さんが身を挺して自爆、でもいいと思うが)
  • マシーンのシールドが消えたことに気づくのが主人公である必要はあるの?

。。。つまるところ、エピソードすべてが主人公によってなされる必要はあったのかな、と思う。パニックスペクタクル映画としては、色んな人が出てきて、英雄的なこともするし、間抜けなこともするし、汚いこともして、地球規模にいろんな出来事がおこっていくのを見せてくれる、という方が面白いと思うし、地球規模の大災害の中で主人公がケナゲに逃げていくという話だとしたら、この映画の主人公は周囲の人に比べて能力を高く設定されすぎているように見えてしまう。
平たく言えば、主人公のオレオレ自慢話に見えてしまった。オレは職場でも評価が高くて、みんなが気づかなかった走る車を見つけていて、子供思いで、マシーンを壊すこともできて、軍隊はオレと違ってシールドが消えたことに気づかないバカばっか、とでもいう感じ。

それとも世界のいたるところでこの種類の英雄的行為がなされていたと考えるべきか? そうだとしたら、この大惨事の緊迫感はどどーんと低下してしまうじゃん。

映画はとても短く感じた。短いというよりは、侵略者はとても強かったけど、あっさりと失敗してしまった。人間がそれほど追い詰められた感はなくて、ちょっと我慢しているうちに惨事は終わってしまった。