ブラザーズ・グリム

イクスピアリで「ブラザーズ・グリム」。途中、夕食としてラーメンを食べに寄ったが、思いのほか時間に余裕がなく、予告編上映中に場内に入った。不覚。別に予告編を見られなくてもかまわないというか、あまり面白いと思えない(そこまで本編の内容に踏み込んでいいのかよ、と思えてしまう。本編見て無いから何ともいえないんだけど)予告編に当たることの方が多いから、別に遅れてもいいんだろうけど、他のお客さんに悪いような気もするし、気に入った席で見たいし、ということで次回からはもっと時間に余裕を持ちましょう。失敗に学ぼう。

イクスピアリの発券窓口がものすごく混んでいた。指定席制を導入したせいで、1人あたりの対応時間が増えているのだろう。上映開始時刻直前の映画を優先的に売ってくれる窓口を作って欲しいとも思うが、それはそれで色々と大変だろうから、今のところはユーザ側の努力でカバーされるべきことなのかと思ったり。そもそも、レイトショー料金で見てるんだし、過大なホスピタリティを望むのもアレかと。

そんなわけで、少しだけ中央から横にズレた場所で鑑賞。目に入ってくる画像を頭の中で正面から見た絵に変換する作業というのは、結構なストレスになるもんだなと思う。映画館のイスの中でこのストレスを感じずに、かつスクリーンが小さくなりすぎない場所って、数席しかないんじゃないかと思うが、映画館のどのイスで見るかというのは人によって結構好みが違うように思うので、全体としてはバランスが取れてるのかな。フロントスピーカーの存在というのは、場内の端っこの方で見なければならなくなった人たち向けの配慮なのかな、と思ったりした。真ん中の席から数列ズレた場所で鑑賞しただけでストレスを感じる奴は、自分で映画館を作るなり、貸切にするなり、開場前から待ってるなりしなさい、と(笑)。

以下、本編に関する事柄(ネタバレかも)

イタリア人がグリム兄弟に加担する動機付けがよくわからなかった。例の女の人がよみがえらなくても彼は別に困らなかったように思うし。フランス軍に見限られた後のパトロンとしてグリム兄弟をとらえていたということか?

全体に「ふーん」と思って終わり。仰々しい装置や画面が面白く思わない訳でもないが、「うわー、こんなの見たことないーっつ」というビックリ感はなかった。そういう意味ではジョナサン・プライスモニカ・ベルッチのキャスティングも驚きに乏いものに感じた。

特に終盤が手堅くまとまりまくっているところは、もっともっと変な展開になって欲しいなと感じた。別に兄弟が生き残らなくっても、町が全滅してもいいし、話が全然解決してなくてもいいと思うんだけどな。

テリー・ギリアムの映画として考えた場合、「あー、今回は映画を完成させられてよかったねー」と生温かい気持ちになった。まぁ、見る側にとっては、そんなことはどうでもいいことなんだろうけど。