PSEとシンセサイザー

電気用品安全法反対運動の1つのあり方(マニュアル編)

このエントリが方法として適切であるのかどうかの判断は僕にはできないが、署名運動とは異なる角度(そして、もしかしたらより鋭い角度)のものであるかもしれないと思わせてくれる説得力のようなものは感じる。

今の僕は、アナログシンセサイザーは好きだけれど、(Bewaadさんが書いているやり方を実践するほど)積極的になるほどのエネルギーは持っていないから、せいぜい署名運動が一杯一杯だ。

今のレーザーディスクプレイヤーが壊れたときに、この法律によって中古で手ごろな価格のプレイヤーを再購入できなくなるかもしれないという不安はあるけれど、「電源部分を入れ替えたら音が変わってしまうかもしれないシンセ」とは別の括りで考えるべきものであるようにも思う。

PSEの付いていないシンセやアンプなどを売り買いできなくなって困るのは、それらがPSEに対応できる仕様になったときに価値を失ってしまう可能性があるからであって、だから電気用品安全法の例外にして欲しい、というものだと思う。

レーザーディスクの方は、おそらくPSEに対応できる製品を販売したり、PSEに対応できるように既存の製品を改造したりすることは可能で、それによってレーザーディスクプレイヤーの価値というのはそれほど落ちない、というものなんじゃないかと思う。

電気用品安全法って何となくイヤだと思う。まだ使える電気製品を再利用できなくなっちゃうのってもったいないし、新品を売りたい人たちのリクツでできているような気がするから。何年かごとにPSEのバージョンが上がって、古いやつの売買はできませんよ、とか言われちゃいそうな気持ち悪さ。

でも、シンセとかアンプとかが電気用品安全法とうまく折り合えないということは、この気持ち悪さとは違う軸のことだと思う。というか、まずは別のこととして、古いシンセとかアンプとかが売買できる世界を残しておきたいと、強く願うばかり(願うだけしかしませんが)。