Louisiana Tigers (BSO Games)をプレイ。

プレイ前から感じていたルールの疑問はおおよそ解決せず、プレイ中にさらなる疑問が湧き出てくるという有様ながら、非常に楽しくプレイすることができた。より大きな規模(GCACWだったり、Blue and Greyだったり)のゲームにおいて1回の戦闘として片付けられてしまう、中隊規模、1分単位での軍事行動を提示されることはとても興味深い。

指揮官は1分に1個しか命令を出すことができず、部隊は命令を受けないかぎり、既に出された命令を続ける。命令を出すためには部隊の近くにいく必要があり、より効率よく命令が出せる最前線に立った連隊長は当然敵の射撃の的になってしまう。

南軍の連隊長は5個中隊、北軍の連隊長は10個中隊の面倒を見なければならず、右翼に射撃、左翼は前進、などということをしようと思ったら、連隊長はマップ上をまるで羊飼いのように走り回らなければならない。

また、南北戦争の叙述においてしばしばみかける「スカーミッシュ」がどのように動くかが提示されるのもよい。中隊をスカーミッシュにすることで行動の自由度は大きく上がり、敵からの射撃にも当たりにくくなるが、火力は半減してしまう。指揮をうまくできる軍隊であれば、敵を囲んで葬ることができるが、南北戦争の、しかもまだ開戦直後で部隊ができあがっていない1861年のブルランでそれができるのかどうか。

CWTSは引き続き気になるゲームでありつづけそうな予感はある。しかし、ルールの不明瞭さやプレイ相手探しの大変さを考えると、あまりエネルギーを使って関わるのはもったいないように思えたりもする。