酒気帯び運転幇助と証拠隠滅

http://www.asahi.com/national/update/0905/SEB200609050013.html

お酒を飲んだ人が運転する車で家まで送ってもらったら道路交通法違反幇助で、飲酒運転をした人に水を届けたら証拠隠滅。しかも、実名報道。うーん、ちょっとびっくりした。オウムの人が宿帳に偽名を書いてタイホされて以来のびっくりかもしれない。

お酒を飲んで車を運転してはいけない、という点について異論はない。というか、法律を破ってはいけないのである。しかし、実際のところそうせざるを得ない状況を何度も見てきた。ここ何年もの間、そういう状況に出会ってはいないが、またそういう状況に出会うような職業についたとしたら、おそらく僕はそれを断ることができないまま、法律を破ったり、法律を破っている人を看過するだろう。

そうせざるを得ない、なんてことはなくて、自分が飲酒運転を強要されたらきっぱり断って、他人の飲酒運転を見たら通報すればよい。確かにそれは正しいけれど、そうしなければならない状況には居合わせたくないよな、ほんとに。

今回タイホされたり、実名報道されたりした人たちの置かれた状況を僕は知らない。また、今回の事件で悲しみを受けた人のつらさがどれほどのものであるかも知らない。このような事故の当事者にならないよう、アタマをひっこめて暮らすしかないのか。