落花生を買いに千葉に行こう

千葉の落花生は本当においしい。千葉じゃない落花生がよりおいしくないのかどうかはわからないが、千葉の落花生であるということは「おいしい落花生の十分条件」なのである。落花生といえば八街ということで、「八街」「落花生」でググってみたところ、いくつかのお店がヒット。ペラペラとめくってみたら直売もしてるみたいなので、車で出かけてみることにした。

落花生だけでは面白くないから、別のものも買いに行こう。千葉というのは漁業も盛んだし、農業だって植物ばかりでなく酪農も盛ん。子供の頃は歩いていける距離にある(といっても結構遠いんだけど)コーシン牧場から届けられた牛乳を給食で毎日飲んでいた。季節ごとにいろんな野菜が茂っていて、葉っぱの形でそれが何の野菜なのかだって分かった。東京まで1時間だけど、そういうところもあるんだけど、そうそう行かないもんな。

魚を買うとなると銚子だったり、房総半島の先端の方だったりに行かなきゃいけない(偏見)なので、今回はパス。では、酪農系ということでやっぱハムでしょうということでググる香取郡くらいまでいくと何軒かあるみたいだったけど、これも遠すぎるから今回はパス。できれば八街とセットで訪問できるくらいのところがいいな、ということでヒットしたのは富里にある「堀江ファーム」なるところ。地図をメモって東関道でゴー。

まずは富里ICで降りて、堀江ファームの製品を売ってるらしいお店に向かう。千葉の道路というのはちょっとした交差点ですぐ渋滞するような気がするけど、気のせいだろうか。

それらしいお店はほど無く見つかったが、残念ながら営業していない様子。うー、来る前に電話とかで営業時間を確認するのは基本ですやね。悔しいので、堀江ファームさんそのもの(すぐ近くにある)に行ってみたものの、まったく人気なし。しかし、ブタさんたちを見られたのでよしとするか。小さいブタさんたちはファンカーゴがよっていくと嬉しそうに集まってきた。なんとかわいい。しかし、大きめのブタさんたちは割と無関心だった。ドナドナのような気持ちにちょっとなった。

気を取り直して八街へ。

11月11日は落花生の日なのだそうだ。町では「落花生まつり」がおこなわれていて、大段幕がどどーんと張ってあって、ミス落花生が乗ったオープンカーが走っていて、地元の人が落花生のカブリモノを着て練り歩いていて、ただでさえ渋滞しがちな道路はもう大変、なんてことも考えたがさにあらず。ごくふつうの千葉の風景だった(僕が小学生だった30年前と大きく変わらないような気がする)。

街道沿いに何軒か落花生を売るお店がある。どこも非常にシブい。こういう店舗に僕は弱い。ものすごくいいものを売ってそうに思えてしまう。変にみやげ物屋風だったり、呼び込みをしてたり、派手だったり、今風だったりすると減点したくなるのだけれど、どのお店も完膚なきまでにシブく、目にハートが出てしまいそうだ。

「どこがいいかわかんないし、とりあえず1軒偵察してみよう」

ということで入ったのが山下幸太郎商店さん。

http://www1.odn.ne.jp/benri/grm/grm_a40100.html

結果から言うと、売られていた落花生が他のお店に比べてどうなのかについてはわからないまま、両手を塞ぎそうな荷物を持って店を出た。お茶を勧めてくださって、2種類の落花生が山盛りになったカゴと、落花生の甘納豆(これ、大好き)、ピーナツを黒ゴマとキナコでコートしたものをどどんと供されて、あとはひたすらお話。うわー、すごいホスピタリティ。非常に楽しいけど、ちょっとこっちが沈み気味の体調だったらとても耐えられないかもというくらいのアットホーム感。お店をやってらっしゃるご夫婦はどちらもとても話が上手(こういう年代の方で、これほど聴き上手な人たちを見たことが無いよ)で、すっかり上機嫌。

落花生は2種類あったのだけれど「千葉半立」なる品種のものを購入。あとは甘納豆と、茹で落花生(冷凍にして売られている)を購入して、お野菜とか粉末ピーナツとかをオマケにいただいてお店を後にする。恐縮至極。。。

早く落花生食べたい。