カポーティ

恵比寿で鑑賞。以下、ネタバレがあるかも。


面白い。局面ごとに態度を変えるカポーティさんは、どの局面においてもとてもまじめというか真摯というか自分に正直にというか、ウソをついているわけではない状態にあるんだろうなと思った。人間、そうそう一本ビっと通すことはできないというか、そのときどきの自分に正直であるという点ではビっと通っているというか。そんなに単純に振舞うことはできないものだよ、というメッセージを勝手に感じ取って納得した。

できることならば、カポーティさんが「冷血」の後でもバリバリ小説を書きまくった、という結末だったりしたらすごいよなぁ、と思ったりもしたけれど、結末の字幕に書かれていることが真実ならば、それはそれで面白いというか、興味深いというか。

家族から「あの女性みたいなボディガードを欲しているのでは?」と指摘されたけれど、ちょっと違うんだよな、多分(笑)。

登場人物が「インディアン」と言っているのを字幕で「ネイティブ・アメリカン」と記述しているところがあったように思う。もし僕の認識が正しいのならば、このような書き換えをした意図を知りたいなぁ。セリフで言っていたとしても、字幕に書いてはならない語句があるということなのか、それとも字幕作成者に何らかの意図があって書き換えをおこなったのか。描かれている時代の人たちは「ネイティブ・アメリカン」なんて言い方をしてたのかな。