ネットオヤジ

子供のころ、父親や父親の世代のオトナたちが、テレビとか雑誌とか新聞(特にスポーツ新聞)とかの受け売りで話をしているのをとてもかっこ悪いと感じていた。当時はオトナを快く思わないことが多かったので、単にオトナのしていることはすべて悪く見えたのかもしれないし、もしかするとそういうカッコ悪さの積み重ねでオトナを良く思えなかったのかもしれない。

あれから20年以上経った今、ネットで得た話ばかりをしている僕はカッコ悪いオトナになっているように思える。

別にカッコ良くいなければならないとは思わない。のんびりとダラリと過ごすのが一番である局面は少なくない。そもそも、カッコ良くなんてなれない要因が僕とともにたくさんあることだって知っている。

テレビや雑誌やネットを受け売りしている人をカッコ悪く思う要因は何だろう?

裏を取ればいいのか?いや、違うと思う。自分の意見だったり行動を伴わないことだろうか?そうかもしれない。伝聞だったり、引用だったりで何かを語ったとして、それがその人の内側から出てきたものや、その人自身が立ち会ったものと混ざっているかどうか、そういうことなのではないかと。

まぁ、間が持たせようと話題を提供してくれている相手をカッコ悪い呼ばわりしちゃうこと自体、何ともコドモな考え方ということになるのだろうな、うん。